ハワイ州の政治・経済の中心地、ダウンタウン。高層ビルの谷間に、イオラニ宮殿など多くの史跡が点在する、観光客にも人気の街だ。船旅が主流だった時代は、ホノルル港が玄関口だったこともあり、現在ハワイ州立美術館となっている場所は、最初のロイヤル・ハワイアン・ホテル。出迎えのためのレイを扱う店が多かった名残で、今も、マウナケアSt.にはレイ・スタンドが立ち並ぶ。昼に訪れるのはいいが、夜は治安に不安な面も多かったこの街に変革が起きたのは2003年。
この年にスタートしたイベント「ギャラリーウォーク」が「ファースト・フライデイ」へと発展していったのを皮切りに、新しいムーブメントが生まれた。そして、健全なレストランやバーが増えていった。そう、今やダウンタウンを引っ張っているのはレストランビジネスだ。ピッグ&レディやセニアなど、評価の高い店が増え、上質な客がこぞって訪れる。ホテルSt.も同様に、新しいレストランやショップが次々とオープン。それに伴い、もともとここに軒を連ねていたあやしいバーは次々と消えていった。それは、かつてNYの地下鉄から落書きが消え、劇的に治安がよくなった時のように。
アジア系の小さなスーパーには、珍しい品も。
ファーストフライデイには、ホテルSt.を中心に盛り上がる。
ハウンド&クエイルは、ディスプレイのセンスも抜群!
お洒落なブティックが点在。
チャイナタウン・カルチュラルプラザの入口を守る獅子の像。
観葉植物がいっぱいのジンジャー13。
中国ムードあふれる建物が立ち並ぶ。
「144号掲載」