息をのむ満天の星 天体観測と神話の聖地
標高4205mと富士山よりも高い山、マウナケア。世界でも天体観測に適した場所のひとつといわれ、日本のすばる望遠鏡をはじめ、13基の世界最先端の望遠鏡が設置されている。雲のない日はハワイ島西海岸から山頂の天文台が太陽を反射して銀色に輝いているのが見える。山頂へ登り、その後星空を眺めるツアーがあり、ツーリストに人気である。刻一刻と空の色を変えるサンセットタイム、日没後、太陽が沈んだ方向の反対側の空に現れる青紫色の地球の影、やがて数えきれないほどの満点の星が降り注ぐ空へ。地球が宇宙に浮かぶ小さな星であることを感じ、ひと言では語れないほどの感動がある。
マウナケアの山頂は、ハワイの神話では、雪の女神ポリアフ等の神々がすむ聖なる場所で、古代ハワイから、祈りや埋葬などの聖なる儀式を行なう大切な場所とされている。固有動物や植物も生息している。そんな場所に、日本も参加する国際プロジェクトである史上最大の30m望遠鏡TMT建設計画が立てられた。それに対して、ネイティブハワイアンや環境保護グループが、環境汚染や聖なる土地が汚されるといった理由で建設に反対している。TMT建設については、2018年3月現在、工事再開のめどは立っていない。
マウナケア・サンセット&星空観測ツアー(Mauna Kea Sunset & Stargazing Tour)
電話: 329・0599(日本語OK)※予約・問合せ/太公望ハワイ
料金: $180(ホテルへの送迎付き。12歳から参加可能)
営業時間: 7時~19時 無休
URL: http://www.taikobo.com
料金: $180(ホテルへの送迎付き。12歳から参加可能)
営業時間: 7時~19時 無休
URL: http://www.taikobo.com
「144号掲載」