カルデラを見下ろす国立公園内のホテル
キラウエア・カルデラの縁に立つ 1846年創業の歴史あるホテル。 2018年のキラウエア火山の噴火 で一時閉鎖されていたが、国立公園が 再開したのに続きホテルも営業を再開した。噴火は沈静化したが、火口から上るもうもうとした白い水蒸気を 見ると、火山活動が静かに続いている ことが確認できる。
ホテルは標高1000m以上の高 地にあるため、夜は寒さを感じるほど。ロビーには暖炉があり、暖かい火 を前にコア製のロッキングチェアで くつろぐ人も多い。ホテル内にはキラ ウエア・カルデラが見えるレストラ ン「ザ・リム」、ショップ、料理やカク テルが楽しめる「アンクル・ジョージ ズラウンジ」があり、宿泊者だけでは なく、ハワイ火山国立公園を訪れる人 が食事や休息を楽しんでいる。
しかし、やはりここに滞在すること には意味がある。朝、まだやさしい太陽 の日差しを浴びてオレンジ色に染まる クレーターを眺め熱帯雨林の遊歩道を 散策していると、ダイナミックな地球 の息づかいを体感した気分になる。滞 在するからこそ感じるものがあるはず だ。ホテルは国立公園の施設だが、アク ア・アストンがマネジメントしている ので、ホスピタリティが心地よい。
ホテルの廊下などには火山にまつわるアートなどが飾られている。
夜のウォーキングツアーなど、ゲスト向けのプログラムもあるので、フロントで聞いてみよう。
ギフトショップなどの施設も充分。
デラックス・ボルケーノ・ク レーター・ビュールーム。
客室には暖炉風の暖房がある。テレ ビはないが、Wi-Fiは無料。コネクティングルームもある。
ハレマウマウ火口に熔岩湖があった時は、それを反映する赤い煙が見えたという。
ホテルルームのほかに、キャンパーキャビンなどがある。文豪ヘミングウェイが滞在したこともあるとか。
プライベートラナイのある1階の客室は、 クレーターが目の前に。
夜になると暖炉に火が入れられる。暖炉には 火の神、ペレが彫られている。
「149号掲載」