シーライフ・パーク・ハワイは、さまざまなプログラムを通して海の生物と触れ合い、学ぶことができるマリンパーク。さらに、傷ついた海鳥などを保護する重要な施設でもある。

ジェフ・パウロスキージェフ・パウロスキー
約40年前、アメリカ海軍のイルカのトレーナーとしてイルカと出合う。退役後はハワイ大学の海洋生物研究員を経て、2004年シーライフ・パーク・ハワイの館長に就任。

MISSION01保護活動

シーライフ・パークは、ハワイ周辺にすむ海鳥やウミガメのリハビリ施設でもある。2018年に連れてこられた、ケガをした海鳥はなんと約1600羽。野生の海鳥やウミガメを受け入れ、治療し、健康にして自然に戻すのが大きな役割なのだ。

イルカやアシカ、ペンギンなど、海の動物たちを集めたマリンパークのシーライフ・パーク・ハワイ。ここは、海洋動物たちと触れ合い、彼らの生態を楽しく学べる教育施設でもある。
ジェフ館長は、子どもたちに教えたいことがたくさんあるのだという。「子どもたちには、楽しみながら海の動物について学んでもらいたい。人間と共存する生き物やその環境と今後どう向き合っていくか、子どもの頃から知っておいてほしいのです」

最近、大きな問題となっているのがプラスチックゴミ。エサと勘違いしてビニール袋などを飲み込んでしまうウミガメもいるのだ。ジェフ館長は、ハワイの人々にとっても大切なウミガメなど海の動物たちが、安心して暮らせる環境づくりを提唱している。ゲームや海の動物に触れる体験プログラムを通して、子どもたちに、自然に学んでほしいのだそう。
東海岸の豊かな自然のなかで楽しみながら学べる、海のテーマパークに、この夏、家族で出かけてみては?

海鳥の世話をする羽の一部を失うなどして自然に戻れない海鳥は、海鳥保護区で生活する。

ウミガメタッチプールで飼育されているウミガメ。背中に名前が書かれている。ウミガメと触れ合うプログラムはここで行なわれる。

ジェフ・パウロスキー海鳥やウミガメは、治療したあとはできるだけ早く自然に戻します。私たちが世話をする期間が長くなれば長くなるほど、自然に戻ることが難しくなるのです。

スクラップ記事で見るシーライフパークの歴史

シーライフ・パーク・ハワイの記事

シーライフ・パーク・ハワイの記事
シーライフ・パーク・ハワイの記事55年間の歴史をもつシーライフ・パーク・ハワイ。クジラとイルカのハーフであるケカイマルとその子どものカヴィリカイの誕生など、さまざまなな記録が残されている。

MISSION02研究・教育

海の動物たちのショーの見学や、触れ合い体験ができるシーライフ・パーク。だが、ここの魅力はそれだけではない。さまざまなショーや体験プログラムを通し、楽しく海の生物の生態や彼らを取り巻く自然環境を学ぶことができる教育の場所でもある。

イルカに触れる
イルカの餌付けイルカに触れたり餌付けをしたりしながら、生態を学ぶことができる人気のプログラムや、華やかなショーを支えているのは、毎朝トレーナーが細かくイルカの健康をチェックしているから。

ウォルフィンのケカイマルクジラとイルカのハーフ、ウォルフィンのケカイマルもいます。

イルカのトレーニング毎日いろいろなショーが行なわれるが、それが彼らのストレスになっていないか気配りするのも館長をはじめとするスタッフの仕事。ショーを行なうことがポジティブな体験になるよう、褒めながらトレーニングするのだとか。

シーライフ・パーク・ハワイの館長動物たちの健康が何よりも大切。毎朝餌をあげながら入念な健康管理を行なっています。私は館長として、園内の動物たちが健康で幸せであることを一番に願っています。

シーライフ・パーク・ハワイ(SEA LIFE PARK HAWAII)

電話: 259・2500 ※日本での予約・問合せ/パシフィックリゾート 0120・966123
住所: 41-202 Kalanianaole Hwy. Waimanalo
営業時間:  9時30分~16時 無休
料金:  $42~ 
URL: https://www.hawaiisealifepark.jp/

「150号掲載」

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事