本物のハワイミュージック&フラに触れたい人、手を挙げて!ワードビレッジという便利な場所で、なんと、無料なのですよ!
まずはサイトで予約をする
ワードビレッジで毎月「コナ・ヌイ・ナイト」というライブイベントが行なわれているという。有名なハワイアンミュージシャンとフラハラウ(フラの教室)が出演するにもかかわらず、なんと入場は無料!開催は毎月第3金曜日。おっ、ちょうど滞在中ではないか。これは千載一遇のチャンス。訪れる前にしておくこと。それはネットでの予約だ。サイトにアクスセしたら、名前やメールアドレスなど、必要事項を入力。受け付け完了のメールが来るので、大事に保存しておく。会場は、ワード・センター横のコートヤード。歴史的建造物として知られるIBMビルの隣だ。ショーは、18時からスタート。
ドアオープンは30分前の17時30分ということで、それに合わせて来てみたらすでにこの行列。
中に入るとそこは、ワード・ビレッジ・ギャラリーとなっていて、ワードビレッジを中心に今後ホノルルがどんなふうに変貌していくのか、プロジェクトの全容を示す模型が展示されている。
模型を見ながら時間をつぶしていると、「チケットを確認します」とスタッフがやってきた。携帯に保存しておいたメールのQRコードを提示。
確認すると、手首に入場OKのリストバンドを巻いてくれる。
事前予約をしていない場合は、予約者が入りきったあと、余裕があれば入れてもらえる仕組み。確実に座って観たい場合は、予約したほうがいい、絶対に。
会場の雰囲気はどんなかな
リハーサルが押して、18時のドアオープンとなった。客席は、パイプ椅子タイプのと、ハンモック状態になったものの2種。
ハンモック状態でゆったり鑑賞してみよう。
その後方にはバーがあり、キャッシュオンデリバリーで、ビールなどのドリンクを買うことができる。なかなかお洒落な空間。
フードを持ち込みしている観客も多い。映画鑑賞と同じく、匂いや音のするものは持ちこまないのが暗黙のマナー。
いよいよショーがスタート!
司会は、ラジオ『ハワイアン・ミュージック・ライブ』のDJ、ブラダ・ウエイド・ファイルドと、クム・ヒナ。クム・ヒナは、ハワイ語やハワイの文化を後世に伝えるトランスジェンダーで、彼女の生き方は映画にもなったほど。(・・・というと、お堅いイメージだが、終始ジョーク満載で、会場を笑いの渦にしていた)
この日の出演ハラウは、ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア。
大御所ミュージシャンとしても知られるロバート・カジメロ率いる、男性だけのハラウ。フラの最高峰の大会、メリー・モナーク・フェスティバルで総合優勝したこともある名門だ。
まずは、ロバート氏の詠唱からスタート。ハウマナ(生徒)たちが次々にステージに登場し、勇壮なカヒコ(古典フラ)を舞う。
ゲストミュージシャンは、2017年、そして2018年のナ・ホク・ハノハノ・アワードでも数々の賞に輝いた、ケアウホウ。
カメハメハスクール卒業の3人で結成され、トラディショナルなスタイルが受けに受けているユニットだ。美しいファルセット、ウクレレの音色に酔う。ふと横を見ると、うとうとしている観客も。これもハワイアンスタイルかな。時折ナー・カマレイのフラが入り、有名な曲がかかると客席から拍手や歓声が上がる。
途中休憩でクイズタイム
ショーも半ばを過ぎたところで、再びブラダとクム・ヒナが登場。クイズタイムとなった。正解すると、本日のゲスト、ケアウホウのアルバムがもらえるという。ハワイにまつわる問題から始まり、「私がいちばん近所に住んでいるよ、っていう人!」なんて質問も。回答は挙手で早い者勝ち。最後はこんな質問が。「ハワイ・ポノイ(ハワイの州歌)が歌える人!」。すっと手を挙げたのは、60代ぐらいのアンティ。マイクを渡され、1小節目を見事に歌う。すると、誰に促されることもなく、次々と起立する観客たち。続きは全員で合唱となった。ハワイへのあふれる愛を感じ、心が震えるひととき。そして後半のショーへ。
お酒が入っていい気分になったクム・ヒナが飛び入りでフラを披露するなど、会場はいっきにヒートアップ。
あっという間の2時間だった。今後のスケジュールは7/18、8/15、9/19、10/17。出演者は直前に発表されるので、サイトを確認してほしい。
「145号掲載」