
ハワイで過ごす日々を忘れられないものにする「スペシャル」
旅の醍醐味を教えてくれるのは、ハワイを代表するホテル、ハレクラニ。ここで過ごす日々は、たった数日でも言葉にできないほどの思い出になるはず。
オーキッドが描かれたプール。10時と15時にはスナックのサービスもある。
安らぎあふれるもてなしに身も心も満たされる
「お帰りなさい」、ベルマンが笑顔で迎えてくる。そして、「ただいま」と応えた瞬間、ああ、またここに来られた喜びを感じる。世界屈指のリゾート、ハワイ。ここには数多くのホテルがあり、ラグジュアリーとうたわれるものも多い。しかし、別格といっても過言ではないのが、ハレクラニだろう。建物の豪華さだけではない真の豊かさは、そこで働く人のクオリティ。それを、まずはこのエントランスで感じるのだ。「ハレクラニスペシャルでございます」。滞在中、何度もこのフレーズを耳にする。初めてのゲストならば、案内のスタッフに館内をミニツアーしてもらうのがいいだろう。そして、フロントではなく、客室でチェックイン。これが最初のスペシャル。白を基調に美しく整えられた客室は、ほとんどがオーシャンビュー。窓を開ければ、眼下に青い海が広がる。広々としたラナイに出て、思い切り深呼吸。客室には1日に2度のターンダウン・サービスがあり、その時に置かれる日替わりのギフトやメッセージカードにもほっこりする。さあ、午後は、シグネチャーのオーキッドが美しいプールサイドで過ごそうか。
ジュニアスイートの客室。インテリアは、七彩のホワイトカラーでコーディネイト。
01.シャワーブースと別の広いバスタブがうれしいバスルーム。
02.オリジナルのアメニティ。バスソルトはラベンダーとピカケの香り。
03.ジュニアスイートの客室には、ソファとワークデスクを完備。
04.チェックイン後に届くウェルカムフルーツ。
05.車を呼ぶだけではない。心のサービスも満点なベルマンたち。
ハレクラニだからこそ叶うくつろぎと癒しの日々
館内施設も充実している。60種類のプログラムを揃える、スパハレクラニで癒されるのもいい。チェックインしたところから、非日常へと誘いざなってくれる場所だ。ランチはオーキッズにお邪魔しよう。ハワイの食材を使ったメニューをプリフィクスで味わうお得なコースがあるのだ。冷えたシャルドネと一緒に堪能し、至福のひととき。サンセットタイムになったら、ハウスウィズアウトアキーに行こう。オリジナルのカクテルを傾けながら、ハワイアンミュージックの生演奏とフラにうっとり。スペシャルはまだまだ。水曜の17時30分から行なわれるマネジャーズレセプションも魅力的。シャンパンやカクテルと一緒に、ブッフェスタイルでププがいただけるのだ。
また、金曜に実施しているハートオブザハウスツアーは、ホテルの裏側を垣間見るスペシャルなイベント。キッチンやランドリーを見学したあとは、ハレクラニ名物のココナツケーキとアイスティーでフィニッシュ。実は、リピーターゲストに人気のツアーだそうだ。
ハレクラニならではのサービスはほかにも。そのひとつが、「フォーユーエブリシングプログラム」。ビショップ・ミュージアムやホノルル美術館など、ホノルル市内の7つのアート施設や文化体験を無料で楽しめるというもので、シンフォニー・オーケストラのコンサートも鑑賞することができる。スペシャルであふれているのだった。
そして、名残惜しいがチェックアウトの時間。迎えの車に乗り込むと、荷物をケアしてくれたベルマンがハワイ語で何やら唱えてくれた。きっと「よい旅を」と言ってくれているのだろう。意味などわからないのに、なぜか、通じた気がした。締めくくりのスペシャルに、胸が熱くなる。
「また来ます、きっと」と、私はつぶやいた。
青々とした芝生が美しい中庭。ウエディングなども行なわれる。
スパでのトリートメントは、マイレの香りでスタート。まずは、気を入れながらのフットパウンド。
中庭に面した回廊は、爽やかな風が吹き抜ける憩いの場所。
ゆっくり、心と体がほぐれていく。至福のひととき。スパハレクラニは、ショップも併設(8時30分~20時)。
オンザビーチのホテルにもかかわらず、喧噪から離れた穏やかな空間。
オーキッズは、朝食やランチのほか、日曜はサンデーブランチでも人気。
メインダイニングの「ラメール」は、エレガントなフレンチレストラン。

電話: 923・2311 (Fax.926・800)※日本での予約・問合せ/ 帝国ホテル ハレクラニ・リゾーツ 予約センター(ハワイ専用) 0120・489823
住所: 2199 Kalia Rd.
料金: ガーデンコート 610~ 全453室
URL: http://www.halekulani.jp
身も心も満たされる癒しのステイ(147号掲載)
創業100年以上の歴史あるホテル。目の前のビーチは、古代ハワイの人々が心身の病を癒した特別な場所だ。ハレクラニが他ホテルと一線を画しているのは、ワイキキの中心とは思えない静けさや居心地のよさ。客室もシンプルながら洗練されたインテリアで、ステイそのものを楽しむための空間となっている。
120万枚ものタイルでオーキッドが描かれたプール。
シンプルだが高級感あふれる客室。ラナイも広々としている。
「147号掲載」「150号掲載」